アコースティックギターなのにエフェクターやルーパー搭載! Bluetoothスピーカーにも!? LAG GUITARSのHyVibeシリーズがすごい
LAG GUITARS HyVibeシリーズ発売
1981年、フランスのミュージシャンだったミシェル・ラグ氏によって南仏のオクシタニーに設立されたLAG GUITARS。
元々はエレクトリック・ギター/ ベースを製造する小さなメーカーだったのですが、ヨーロッパ有数の楽器販売代理店であるアルガム・インターナショナルの傘下となった2000年代以降、特にアコースティックギターの製造に注力するようになり大きな成長を遂げてきました。
特徴はヨーロピアンテイスト溢れるセンスの良いデザイン、コストパフォーマンスの良さですが、2016年にフランスの高名なギター・ルシアー、モーリス・デ ュポンを開発や製造の監修を務めるマスタービルダーに迎え入れた頃からサウンド面でも飛躍的な向上を果たします。
近年はヨーロッパを代表するギターブランドの一つになってきましたが、とはいえ、先に言った、センスの良いデザイン、価格帯を超えた質感を感じさせるコストパフォーマンス(もちろんそれが十分な魅力なんですが)以外には目立った特徴があるか?と言われれば微妙ではありました(すいません、大変失礼ながら…)
そんな割と見た目もいい優等生(何度も言いますが、それが十分ハイスペックなんです笑)という感じのLAG GUITARSがちょっと衝撃的とも言える次世代ギター「HyVibeシリーズ」をリリース。
発表時から大きな話題となったHyVibeシリーズがついに一部国内でも発売開始となりましたのでご紹介します。
スマートギターがコンセプト 次世代型ギターHyVibeシリーズ
HyVibeシリーズは、“ スマ ー ト・ギター”というコンセプトが示すように、 最新デジタル技術を導入することでギター 1 本で様々な楽しみ方を実現した、次世代アコースティック・ギターです。
LAG GUITARSはブランドとして成功を収めるためには新しいテクノロジーが不可欠だと考え、長年にわたって革新的なギターを開発していました。
「いいんだけどちょっとだけ退屈なんだよなあ」とか思ってすいませんでした。
そんなLAG GUITARSの長年の夢は、振動物理学の博士エイドリアン・マモウ・ マニ氏との出会いによって実現に向けて動き始めたようです。
リバーブ、ディレイ、コーラスなど豊富なエフェクターを搭載
HyVibeシリーズには、リバーブ、コーラス、エコーディレイ、フェイザー、トレモロ、オクターバー、さらにはディストーションまで多彩なエフェクトを搭載。ここまではそこまで珍しい機能ではないのですが、HyVibeシリーズのすごいところは、ピエゾPUで拾った音をサウンドプロセッサーでエフェクト音を追加し、ブリッジプレート裏に搭載したエキサイターでボディを振動させることで、「アンプを通さずに」エフェクト効果を得られることなのです。
すごいですよね?
すごいんですけど、まあこれも世界初か?と言われるとYAMAHAのトランスアコースティックギターシリーズに近いといえば近い?
確かにそうです。エフェクトの種類はHyVibeの方が豊富ですが、コンセプトとしては確かに似ています。
大丈夫です、まだまだあります。次行ってみよう。
ルーパー機能搭載 アンプ無しでソロループプレイが可能
これはおそらく世界初でしょう。(2021年6月現在)
アコースティックギターなのにルーパー機能を搭載。
さらに、HyVibeシリーズは先に紹介したように、エキサイターでボディを振動させることでループフレーズも「アンプを通さずに」「ギターから直接」出てきます。
もはや手品の世界です(笑)
これは流石に世界初でしょう(←しつこい)。
ルーパー機能のデモンストレーションムービーをご覧ください(英語版)。
Bluetooth接続対応 ギターがBluetoothスピーカーに!
HyVibeシリーズはスマートフォンなどとBluetooth接続が可能。
もはや手品の世界第二弾ですが、ギターがBluetoothスピーカーになります。
音も低音効いててなかなかいい感じ(笑)
自宅でのちょっとしたリスニングにはもちろん、小規模店舗のBGM用程度なら十分使えるボリューム感です。
もちろん、BGMだけでなく、リズムパターンや練習曲を鳴らしてのセッションプレイにも対応。ギターカラオケ練習もはかどります。
また、HyVibeの専用アプリもリリースされており、エフェクトのエディットなどギター本体での操作より一歩踏み込んだ細かい設定が可能です。
4つのグレード、ナイロン弦モデルなど豊富なバリエーションを予定
HyVibeシリーズでは10/15/20/30の4つのグレードを設定予定。
主な違いは木材の種類となります。またガット弦モデルやレフトハンドモデルも設定されるようです。
今回日本国内第一弾として、THV10DCEが入荷しています。トップはレッドシダーの単板を採用したスタンダードモデル。
ジャスティン・ジョンソン氏の動画でバズる
発表と同時に大きな話題となったHyVibeシリーズですが、世界的に広く知られるきっかけとなったのは、アメリカのルーツ系ギタリストで数多くのYouTube動画で知られるジャスティン・ジョンソン氏の動画でした。
「The Most HIGH-TECH Acoustic Guitar I’ve Ever Played!」今まで弾いた中で一番ハイテクなアコギだぜ!って感じでしょうか。
ぜひご覧ください。
20000円台前半から! 豊富なラインナップのLAG GUITARS
今回ご紹介したHyVibeシリーズ以外にもLAG GUITARSには豊富なラインアップがございます。
アコースティック、エレクトリックアコースティック、エレガットモデルなどなど。
さらに価格帯も20000円台からと非常にお手頃。ここ数年来、品質も非常に安定しており、入門者から長く使っていただけるギターです。