ROLAND(ローランド)からイベント映像配信のオペレートを1台で行えるハイブリッドイベント用AVミキサー「VR-120HD」が発売!
ROLAND(ローランド)からイベント映像配信のオペレートを1台で行えるハイブリッドイベント用AVミキサー「VR-120HD」が発売されました。
ROLAND VR-120HD AVミキサー
ダイレクト・ストリーミング・AVミキサー VR-120HDは、機器の接続や操作が複雑になるハイブリッドイベントにおいて、イベント運用に必要な機能を集約し、オペレーターの負担を軽減できる製品です。7型の大型タッチスクリーンでの軽快な操作性を備えながらも、可搬性に優れたVR-120HDは柔軟な対応が求められる制作現場に最適です。
カスタマイズ可能なシーン・メモリーやマクロ、シーケンサーなどのオートメーション機能、そしてPTZカメラ制御、LANおよびUSB経由のストリーミングなどにより、煩雑な作業を簡略化します。
特徴
1. AVミキサー、エンコーダー、レコーダー機能を集約したハイブリッドイベントのための1台
2. シーン・メモリーやマクロ、シーケンサー機能を備え、煩雑な操作をオートメーション化
3. 最大1080p/60 FPSのストリーミングを2系統同時にライブ配信が可能なエンコーダーを搭載
4. ライブ配信をSDXCカードに直接記録し、アーカイブ編集や、配布に活用
5. 3G-SDI入力6系統(全入力にフレームレート・コンバーター搭載)
6. 1080p対応 HDMI入力6系統(全入力にフレームレート・コンバーターとスケーラー搭載)
7. 1080/60pや1080/30p、23.98pなど幅広いフレームレートに対応
8. PinPやキー合成、テロップなど最大8レイヤーを使った画面演出が可能
9. 映像出力はHDMIx3系統、SDIx3系統、USB-Cx1系統、LANx1系統の合計8系統
10. 出力先に応じて選べる出力モード
(PROGRAM、SUB PROGRAM、PREVIEW、AUX、MULTI-VIEW、INPUT-VIEW、STILL-VIEW)
11. 高品質42チャンネル・デジタル・オーディオ・ミキサー
12. 本体に静止画を16個まで登録可能。BMP、JPEG、PNG(アルファ・チャンネル付き)に対応
13. ライブ配信を演出する効果音、静止画、動画コンテンツの再生機能
14. 8個のパッドを備えたオーディオ・プレイヤー機能。本体にオーディオ・ファイルを16個まで保存可能
15. メーカーやプロトコルを混在可能なPTZカメラ制御機能(最大12台まで対応)
16. 直感的な操作性を実現する7型タッチスクリーンとグラフィカルなメニュー
17. macOS/Windows用、iPad用のリモート・コントロール・ソフトウェア
ハイブリッドイベントのための自由な映像演出
VR-120HDの豊富な映像入出力や合成機能は、ハイブリッドイベント時のクライアントの多様な要望に柔軟に対応します。
映像入力や静止画、動画コンテンツなど、8個のクロスポイントに割り当てることができ、シーン・メモリーではすぐに再生したい画面構成を設定できます。
また、異なる画面構成を複数のバスに割り当てることで、オンラインとリアル会場用のそれぞれに合わせた画面構成を個別に設定、操作することができます。
HDMIx6 / SDIx6 計12系統入力対応
VR-120HDは、一般的なAV機器で使われるHDMIに加え、業務用ハイエンドカメラ用、また伝送距離が長くとれるSDIの入出力に対応。
放送および映画のフレームレートと色空間に対応したHDMI6系統、SDI6系統の12系統の豊富な入力をもとに映像演出の幅を拡げます。
すべてのHDMI入力は、EDIDおよびHDCPをサポートするスケーラーを内蔵しているので、PCタブレット、スマートフォン、ゲーム機などの多様な解像度、縦横比を持つ機器との接続にも幅広く対応します。
静止画と動画コンテンツの再生機能
イベントやライブ配信をより盛り上げるため、静止画と動画コンテンツの再生機能を搭載。
登壇者の交代や休憩時のお知らせなど様々な場面で静止画、動画コンテンツを表示できます。
本体内のビデオ・プレイヤーを使うことで、 別途外部再生機器を用意する必要はなく、SDXCカードまたはUSBメモリーから取り込み、再生できます。
※SDXCカードからの動画再生は、スタンダード・モードでストリーミングする場合にのみ使用できます。
最大8レイヤーの映像合成と多彩な映像エフェクト
制作現場において観客や視聴者を惹きつける演出を実現するため、映像合成とエフェクト機能は重要な要素です。
VR-120HDは最大8レイヤーまで対応した映像合成が可能。
最大4つのPinP&KEY(ピクチャーインピクチャー&キー)と、アルファ・チャンネルやエクスターナル・キーに対応する2つのDSK(ダウンストリーム・キー)を使い、クライアントの多様なニーズにも柔軟に対応できます。
出力先を選べる柔軟な出力系統
VR-120HDは、映像・音声の出力を自由に割り当てられる8つの出力系統(HDMIx3系統、SDIx3系統、USB-Cx1系統、LANx1系統)を備え、出力先に応じた画面設定が可能です。
例えばPROGRAM OUTはライブ配信用に、SUB PROGRAM OUTはステージLEDや会場送り出し用に、演者確認用にはAUXに出力し、運営確認用マルチビューや配信モニタリング、そしてSDXCカード記録用とすべての出力をVR-120HD一台で管理できます。
プロフェッショナル品質のデジタル・オーディオ・ミキサー
VR-120HDは、高品質な42チャンネルのデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。
ハイブリッドイベントで要求される複雑な音のルーティングに対応し、業務用オーディオ・ミキサーで培ったオーディオ・エフェクトや少人数での運用に便利なオート・ミキシング機能でハイブリッドイベントを支えます。
アナログとデジタル両対応の音声入力
VR-120HDの音声入力端子は、高品質なマイクプリアンプと48Vファンタム電源対応のXLR/TRSコンボジャック端子を6系統、RCAピン端子を4系統(ステレオ2系統)備えます。
さらにHDMI、SDI、およびUSB入力からのエンベデッド・オーディオをミキシングすることもできます。
またBluetooth接続したモバイル機器からオーディオをライブ配信に使うこともできます。
先進的なオーディオ・ミキシング機能
VR-120HD本体の8個のフェーダーは操作したい入力の割り当てが可能なので、音の調整を直感的に操作できます。
ミキシング機能を使うことでオペレーターの負荷を軽減し、各マイクの音声レベルのバランスを調整します。
また特定のマイク入力に話し始めた声を優先する設定により、他のマイクのオーディオ・レベルを必要に応じて自動的に下げることもできます。
ハイブリッドイベントのための自由な音のルーティング
VR-120HDは自由に組めるルーティングにより、メインバスとAUXバスを2系統のXLR出力、RCAステレオ出力、USBもしくは配信/録画用の出力に、またはHDMI、SDI出力に自由に割り当てることができます。
更に2系統のAUXバスは用途に応じた個別のミックスを設定できるので、例えば演者のモニター用と、リアル会場で出力する音声とは異なるミックスをライブ配信に送出できます。
聴きやすい音作り
VR-120HDに内蔵されたデジタル・オーディオ・ミキサーには、これまでのRolandのオーディオ処理技術やエフェクトが搭載されています。
EQとダイナミクスの処理はすべての入力と出力に対応。高品質のリバーブはトークや音楽ライブなどのシーンで活用できます。
また、ハウリングを防ぐアンチ・フィードバックや、バックグラウンド・ノイズとハム・ノイズを抑えるアダプティブ・ノイズ・リダクションなど、音声の問題を解決し、洗練された音作りをサポートします。
オーディオ・プレイヤー
VR-120HD搭載のオーディオ・プレイヤーを使えば、あらかじめパッドに登録した音源を押すだけですぐに再生できます。
8つのパッドに登録した効果音で、イベントのアナウンス、eスポーツのカウントダウン、またはステージに登壇するタイミングでテーマソングを再生し、イベントやライブ配信を盛り上げます。
LANとUSBを使ったストリーミングと録画機能
ライブ配信ではクライアントから安定したライブ配信が求められます。
VR-120HDは主要な配信プラットフォームにスムーズにライブ配信するための機能を搭載。
LANから直接に加え、USB経由のPCへストリーミングにも対応しているので、多面的に視聴者に高品質のプレゼンテーションを提供できます。また、アーカイブや配布用にSDXCカードへの録画も可能です。
PCレスでライブ配信を運用できるLAN経由でのストリーミング
VR-120HDは本体にLAN端子を備え、PCを介さずに、Twitch、Facebook、その他のプラットフォームに直接ライブ配信を送出できます。
アダプティブ・ビットレート機能は、ネットワークの接続状況をバックグラウンドで常時監視し、出力されるストリーミング・データを自動的に調整して、ライブ配信の中断を低減します。
また映像と音声のバッファを設定できるセーフティー・ディレイ機能を使えば、最大60秒間のバッファ時間を設定可能。この時間中にアクシデントが発生した場合、1つのボタンで静止画へ切り替えと音声のミュートを操作できるので、不適切なコンテンツが配信されることを防ぎます。
2ストリームを出力できるエンコーダー
内蔵のエンコーダーは、エンコードと同時に同じプラットフォーム上の2つのチャンネルでライブ配信することで、より多くの視聴者へアプローチすることができます。
2ストリームあることでアーカイブやのバックアップを作成も可能です。
さらに4Gまたは5G対応のスマートフォンをUSBで接続することで、配信のメイン回線、または冗長化回線として使用できます。
最大60 FPSのUSB-Cストリーミング
VR-120HDはUSB-C接続したPCにフルHD品質で出力され、Zoom、Microsoft Teamsなど主要な配信プラットフォームから発信することができます。
配信用PCからはWebカメラと同等の機器として認識され、ドライバーは必要ありません。
※UVC(USB Video Class) および UAC(USB Audio Class) に準拠しています。
※※YUY2 (非圧縮) およびMotion JPEG (圧縮)フォーマットをサポートしています。
SDXCカードへの録画機能
VR-120HDは、MP4(H.264)形式でSDXCカードに録画ができ、クライアントの要望に応じて録画したファイルの編集や配布などにも対応できます。
また、ポッドキャスト用や音声コンテンツ用としてWAV形式のステレオ録音も可能。任意の映像入出力から本体内にキャプチャーした静止画をSDXCカードに書き出すことも可能です。
※記録時のビットレートはライブストリームエンコードビットレートと同じです。
円滑に運用するための操作性
VR-120HDに搭載されたフェーダーやつまみなどのコントローラーを使えば直観的に操作を行えます。
また、7型の大きなタッチスクリーンで映像と音声を確認、グラフィカルなメニューは詳細な設定項目にすばやくアクセスできます。
シーン・メモリー、マクロ、シーケンス機能は煩雑な画面構成や操作を簡略化し、イベントやライブ配信の進行を円滑に進めることができます。
すぐに呼び出しできるシーン・メモリー、マクロ
イベントやライブ配信を円滑に進行できるよう、画面構成や操作設定をあらかじめ登録したシーン・メモリーやマクロを本体のボタンですぐに呼び出すことができます。
PinPの子画面の位置やサイズ、タイトル合成のON/OFFなどの画面構成の設定を最大32個までシーン・メモリーに登録可能。イベントやライブ配信の進行に応じてシームレスに切り替え、呼び出しができます。
映像切り替えやDSKのON/OFF、PTZカメラの動作、オーディオ・ミキシングなど一連の操作を1個のマクロに10個まで構築記録、実行することができます。最大100個のマクロを登録できます。
操作を簡略化するシーケンサー機能
VR-120HDに搭載されたシーケンサー機能は、シーン・メモリーとマクロを組み合わせ、演出の進行に沿った画面構成や演出を簡単に実行できます。
シーケンサーには最大1000個のステップを登録でき、各ステップにはシーン・メモリーとマクロの両方を組み込むことができます。
シーケンスを事前に設定し、きっかけに合わせてNEXTボタンを押すことで運用のオートメーション化を実現します。
オート・スイッチングとオート・ミキシング
マイクを使った登壇者が多い場合、登壇者の発声に追従し、音声をきっかけに映像を切り替えるなどVR-120HDに搭載されたオート・スイッチングとオート・ミキシング機能により、このようなワークフローを簡単に運用できるようになります。
汎用性の高いPTZカメラ制御機能
リモートで操作可能なPTZ(パンチルトズーム)カメラは、限られたスペースやカメラオペレーターの配置が難しい場所でも複数のカメラ映像が欲しいときに有効です。
VR-120HDはLAN経由で接続されたCanon、JVC、Panasonic、Sony、PTZOptics、AvonicおよびVISCA互換の一部のPTZカメラを最大12台まで制御できます。
また異なるメーカー混在でもVR-120HDなら大丈夫。複数のPTZを接続する場合や、異なるメーカーのPTZカメラやプロトコルを混在させても制御が可能なので、専用の制御システムを用意する必要はありません。
外部制御による高い拡張性
VR-120HDは、専用のリモート・アプリケーションやさまざまな外部制御機器により、操作性を拡張します。
・グラフィカルな画面で直感的にタッチ操作可能なiPad専用リモート・コントロール・アプリケーション VR-120HD Remote*
・macOS/Windowsに対応したリモート・コントロール・ソフトウェア VR-120HD RCS*
・フット・コントローラーを接続し、100以上の操作コマンドを足元で実行可能
・HDMI経由で接続したATOMOS社製レコーダーのRECコントロール/RECステータスを管理
・スマートタリーまたは本体背面のタリー端子を使ったタリー制御が可能
・RS-232、Tally/GPIO、D-sub端子など従来のシステム構築にも対応
*2023年夏頃対応予定