Aclam Guitars(アクラムギターズ)からVOX UL730に内蔵されるファズエフェクトを再現したペダル「The Mocker」が発売!

Aclam Guitars(アクラムギターズ)から、オリジナルのVOX UL730アンプに内蔵されたファズ回路を正確に再現したファズペダル「The Mocker」が発売されました。

Aclam Guitars The Mocker ファズ

2017年9月、Aclam Guitarsは、何ヶ月にもわたる情報収集の結果、幸運なことにThe BeatlesがRevolverで使用したアンプ、オリジナルVOX UL730のシリアル3042を入手することができました。
入念に修復とレイアウトのトレース、回路分析の結果、Dr.Robertペダルが開発されたことは言うまでもありません。
Dr.Robertでは、アンプのボリュームを最大にしたときに生じる独特のサウンドと飽和感をできる限り忠実に再現しました。

しかし、このVOX UL730にはもう1つ隠された宝石がありました。
ULアンプシリーズはフットスイッチで制御される内蔵ディストーション回路を備えた最初のVOXアンプシリーズであり、ギターシグナルをハードクリッピングするシャントダイオードを使用した最初のアンプの1つです。そのエフェクトはディストーションと名付けられていますが、現在の認識としてはファズに近い音色です。

Aclam Guitarsでは所有するUL730をレストアしながらRevolverアルバムのトーンと一致させようとしましたが、この内蔵のファズサウンドはとてもクールであるものの、Revolverのサウンドとは離れているように思いました。そこで、Dr.Robertでは真空管の飽和に重点を置いて開発されました。

ある日、UL730が紹介されているデモを見つけました。そのデモのファズトーンはAclam Guitarsの所有するアンプとは全く異なっていました。
そこで、再度UL730の部品をチェックしたところ、経年変化によりファズのバイアスが不足していることが分かりました。

さらに、このアンプの再分析の際、ULシリーズでのみ使用されている、とてもめずらしいNOS Phillips OA200ダイオードを発見しました。これで、The Mockerが生産できるようになったのです。

The Mockerは、UL730に内蔵されている“ディストーション”ファズエフェクトを拡張したバージョンです。66〜67年にかけてのThe Beatlesトーンの再現(Dr.Robertと組み合わせてください)にはもちろん、この特徴的なサウンドは多くのギタリストに満足いただけるでしょう。

BIASノブにより、経年変化による音色の変化のサウンドもお楽しみいただけます。ヴィンテージからモダンまで、様々なサウンドをカバーします。TONEノブを追加し、多くのギターアンプの特性に合わせて調整が可能となりました。ゲインノブは必要ありません。

このペダルはModsでもRockerでもありません。The Mockerです。

特徴

  • オリジナルUL730アンプに内蔵されたファズ回路を正確に再現
  • 拡張された音域とテクスチャ
  • BIAS、TONEノブを搭載
  • オリジナルアンプと同じNOS Phillips OA200ダイオードを使用
  • Sgt.Peppersからインスピレーションを得たグラフィック
  • トゥルーバイパスリレースイッチング

コントロール

フットスイッチエフェクトON/OFFを切り替えます。ONにすると左上のLEDが点灯します。
BIASThe Mockerの2番目のトランジスタのバイアス電流を調整します。演奏のダイナミクスに対するファズの動作・応答が変わります。反時計回りではファズにゲートがかかります。時計回りに回すとゲインとサステインのあるオープンなトーンになります。ノブを最大にするとサウンドはさらに圧縮され、高いゲインのリードに最適となります。この領域はオリジナルにはないトーンです。BIASノブを動かすとパチパチと音が出ることがありますが、これは正常な動作です。
TONEオリジナルULシリーズのファズにはプリセットのローパスフィルターがありました。TONEノブはその部分をポテンショメータに置き換え、調整を可能としました。
VOL全体の音量を調整します。

スペック

サイズ137 x 88 x 55mm (ノブ含む)
重量410g
バイパスリレートゥルーバイパス
電源センターマイナスDC9V 50mA以上
※電池はご使用になれません。
消費電流12mA