
Subdecay(サブディケイ)から 70年代のKORG MS-20シンセをもとにしたM3の後継機種「M3000」が発売!
Subdecay(サブディケイ)から 70年代のKORG MS-20シンセをもとにしたM3の後継機種「M3000」が発売されました。
Subdecay M3000 ギターシンセ ベースシンセ エフェクター



2019年に発売されたSubdecay M3は、1978年に発売され世界的に人気となったセミモジュラーシンセ、MS-20をベースとしたシンセペダルでした。
M3000は、その後継機種として、ギターとベースのトラッキングを強化・高速化し、大幅なアップデートを加えました。
ギターシンセの演奏を根本から改革したとも言えるアップデートです。Subdecayでは、シンセエフェクトでプレイヤーがサウンドとの一体感を感じられることを重視してきました。
M3000でもそれは最優先事項で、まるでファズやオーバードライブペダルを使っているかのようにナチュラルな応答を実現しています。
M3000には豊富なオプションがあります。
EDIT MODEスイッチをEZに切り替えると、シンプルかつ無駄のない操作性となります。このモードでは、メニュー操作やマトリックスは不要です。
SELECTノブはフィルター、エンベロープ、MOD1が設定された11種類のスタートポイントを切り替えます。PARAM2とPARAM3ノブで選択したスタートポイントの重要なパラメータを調整できます。
PARAM1ノブは32種類のオシレーターバリエーションを選択します。シンプルな波形から厚みのあるコード、リングモジュレーションに至るまで簡単に操作することができます。
細かなMIDI設定を行いたくない場合やすぐに新しいアイディアをひらめきたい場合、EZモードはシンプルでありながら多様なサウンドを作ることができます。M3から受け継いだ操作性を進化させたモードです。
さらにDEEPモードではより多くのオプションを設定できます。そして、気に入ったサウンドをプリセットとして保存すれば、SELECTノブ(11種類)またはMIDI(24種類)からプリセットを呼び出すことができます。
タッチへの応答
M3000はATTACK、DECAY、RELEASE、RANGEといったパラメータを持つダイナミックエンベロープを採用し、タッチに反応してフィルターとVCAをモジュレーションします。
これはギターのために考え出された設計です。ADSRエンベロープの汎用性とエンベロープフォロワーのレスポンスの良さを融合させています。
パームミュートやフレットのスライドでも変化します。
フィルターとVCAにはそれぞれ独立したエンベロープがあり、オシレーターをモジュレーションするために3つ目のエンベロープも搭載しています。
デュアルフィルターエンジン
M3000のデュアルフィルターシステムは、伝説のMS-20の音域を全て再現します。
- アナログローパスフィルター:MS-20をベースとしたアナログ回路による豊かで温かなスウィープです。
- デジタルハイパスフィルター:MS-20のフィルターをモデリングしました。名シンセのアグレッシブに叫ぶようなレゾナンスを自在にコントロールできます。
フィルターはフィルターエンベロープまたはMOD1 LFOでモジュレーションできます。
3つのオシレーター
M3000には3つの独立したオシレーターを搭載し、完璧なサウンドコントロールを実現します。
各オシレーターには下記の機能があります。
- 13の波形:
- トライアングル、パルス、ソートゥース等のMS-20の定番の波形に加え、Alpha Junoにインスパイアされた波形やオリジナルのオシレーター同期オプションも追加しました。
- 5オクターブレンジ:
- 各オシレーターには5オクターブのチューニングレンジがあります。
- ワープコントロール:
- オシレーターで選択できる波形のうち11種類にはワープコントロールがあり、倍音形成やテクスチャモジュレーションが可能です。
- リングモジュレーション:
- メタリックなトーンやインハーモニックトーンを作ります。
各オシレーターの振幅(ピッチ、振幅、ワープ)は独立してコントロールでき、MOD1、MOD2、ENV3でモジュレーションできます。オシレーターレベルを設定し、フィルターをオーバーさせてアグレッシブなサウンドを作ることもできます。
最大限の柔軟性と実践的なサウンドデザインを実現するために設計されたフル機能のシンセボイズです。
モジュレーション
エンベロープとMOD1、MOD2は強力なLFOオプションや様々なルーティングを設定できます。
- MOD1:MS-20と同様の機能を備えています。トライアングル、サイン、パルス、デューティサイクル可変のランダム波形など、様々な波形を生成します。MOD1はフィルター周波数、ピッチビブラートや個々のオシレーターワープにルーティングできます。
- MOD2:3フェイズのLFOです。実際には3つのLFOが同期して動作しているもので、これらのLFOの位相をずらすことができます。アルペジエーターのようなパターンや変化するテクスチャをシーケンサを使用せずに実現します。基本的に設定は不要ですが、MIDIエディタを深く掘り下げて設定することもできます。
エンベロープを含む全てのモジュレーションソースは自由にルーティングでき、ダイナミクス、トーン、モジュレーションを細かくコントロールできます。
MIDIシンセ
M3000にMIDIコントローラーを接続すれば、シンセサイザーとして使用することもできます。MIDIキーボードを接続してキーを押すだけです。このときペダルをバイパスするとギターインプットモードに戻ります。
コントロール
- OSCILLATORS:11タイプのオシレーターの組み合わせを選択します。
- A〜C:のこぎり波のアンサンブルで、弦楽器やホーンのようなサウンド
- D〜F:低周波のこぎり波とPWM波のミックスによるシンセベース
- G:2つのオシレーターが入力ピッチをトラッキングし、オシレーターの1つが5thにオフセットされた、クラシックな5thシンセ
- H:90年代のエレクトリックミュージックを思わせるメジャートライアド
- I:オクターブを積み上げたのこぎり波
- J:ベルやチャイム、エレクトリックピアノなどをシミュレートした、2つの矩形波とアッパーオクターブ5thの組み合わせ
- K:3つのオシレーター全てが同時に矩形波を生み出す、シンセリード向けのトーン
- ALGORITHM:オシレーター以外の全てを制御します。フィルターとアンプのエンベロープ、LFO、ポルタメント、ピッチ。さらにPARAMETERノブで様々な設定をコントロールできます。
- ワイドオープン(PARAMETER:フィルターオフセット):最もシンプルなシンセ設定の例で、ワイド、オープンなエンベロープリリースに設定されています。
- ストリングエンベロープ(PARAMETER:フィルターオフセット):モデラートアタックと長いサステインを持ち、リバーブライクなリリースで、ストリングオシレーター設定に適したモードです。
- ポルタメント(PARAMETER:フィルターオフセット):オシレーターの音程が変わるときにスムーズに移行します。クラシックなシンセリードに適しています。
- ディケイ(PARAMETER:フィルター/アンプのディケイタイム):1〜2秒の範囲でディケイを設定できます。
- ディケイ/サステイン1(PARAMETER:フィルターサステイン):一般的なシンセトーンの1つ。素早いディケイを持ちますが、完全には減衰しない設定です。
- ディケイ/サステイン2(PARAMETER:フィルターサステイン):ディケイ/サステイン1よりもスローでブライトなトーン
- フェード(PARAMETER:ディケイ):ワイドなダウンワードフィルター
- ヴィブラート(PARAMETER:フィルターLFOスピード):フィルターモジュレーションによるスローなディケイ
- ファストモジュレーション(PARAMETER:スピード):2オクターブ下から2オクターブ上のオーディオレンジをフィルターする高速モジュレーションです。リングモジュレーター的なエフェクトを作ることもできます。
- スローアタック(PARAMETER:アンプアタック):リバースやスウェル効果のような、アタックでフェードインするトーンです。
- フィルターライズ(PARAMETER:ライズレート):各ノートはフィルターのライズスウィープをトリガーし、上昇がピークに到達したらフェードアウトします。
- VOLUME:音量を調整します。
- RESONANCE:フィルターのレゾナンスをコントロールします。
- PARAMETER:ALGORITHMにより異なるパラメータを調整します。
スペック
- インプットインピーダンス:500kΩ
- アウトプットインピーダンス:5kΩ
- バイパス:バッファードバイパス
電源
Subdecay M3000はスタンダードなセンターマイナスDC9〜18Vアダプターで駆動します。消費電流は60mAです。電池はご使用になれません。
| 種類 | ギターシンセ、ベースシンセ |
| アダプター | 9-18Vセンターマイナス |
| 電池駆動 | – |
| コントロール | VOLUME、SELECT、 PARAM1、PARAM2、PARAM3、 EDIT MODE、FX(SAVE) |











