それは沼か?オカルトか? JBLのベストセラーモニター 104用スピーカーケーブルが登場
JBL 104-Y3/104-BT-Y3用ケーブル
2019年の発売以来、モニタースピーカーの定番として圧倒的シェアを獲得した、JBL PROFESSIONAL 104シリーズモニタースピーカー。
過去記事「2021年の音楽制作を充実させるオススメのモニタースピーカーカタログ」はこちら。
現在は スタンダードモデルの 104-Y3のほか、Bluetooth機能を搭載した 104-BT-Y3、104-BTW-Y3(ホワイトカラー)の3機種が展開されています。
今回、JBL PROFESSIONALの輸入代理店 ヒビノから104シリーズに特化したアップグレードスピーカーケーブル、 HIBINO 104-Y3用ケーブル が発売されました。
HIBINO 104-Y3用ケーブル
JBL PROFESSIONAL 104シリーズはスピーカーが1ペア(2個)で販売されていますが、構造は2台のうち1台が、コントロール、入力端子、電源、パワーアンプなど全てを備えた、いわば親機になっています。
もう1台はアンプを持たないパッシブのスピーカー、言うなれば子機です。
今回発売されたHIBINO 104-Y3用ケーブルはこの親機と子機をつなぐスピーカーケーブルです。
こちらが標準で付属されているスピーカーケーブルで接続した際の写真です。左がアンプを内蔵した親機。EXTENSION OUTPUTという端子から右のスピーカーのEXTENSION SPEAKER端子へ接続します。
HIBINO 104-Y3用ケーブルはどんな構造?
HIBINO 104-Y3用ケーブルは導体に高純度のOFC(Oxygen Free Copper/無酸素銅)を採用しています。
JBL PROFESSIONALの認証を受けて日本国内で製造されています。
早速見てみましょう。
透明のケーブル被覆には認証の証、「JBL PROFESSIONAL CERTIFIED」の文字。
先端は端子に差し込みやすいようにまとめられてハンダ処理されています。
標準装備品と比較してみましょう。
ケーブルの交換にはどんな効果が?
さて、ここからが本題です。
皆さんの疑問は、おそらくこの二つかと。
1.たかがケーブルくらいで音が変わんの?
2.構造的に親機側に音の影響はないはず。仮にいい影響があったとしても片方のスピーカーだけじゃね?
分かります、僕もそう思います(笑)。
まず、1です。これがなかなか変わります(笑)
楽器も含めケーブルで最も音が変わるのは、最初と最後だと個人的には思います。
例えば楽器であればギターから最初のエフェクターまで、ここを変えるだけでかなり変わりますが、実はもう一つ劇的に変わるポイントがあります。
これは、スタックタイプのアンプを使われてる場合のヘッドからスピーカーをつなぐスピーカーケーブルです。もちろん、ただハイエンドなケーブルを使えばいいわけではなく、スピーカー専用のケーブルを使用する必要があります。
そして、2です。
「構造的に親機側に音の影響はないはず。仮にいい影響があったとしても片方のスピーカーだけじゃね?」
実はその通りです。
“超”厳密に言えば相互干渉があるので親機側にも全く影響がないわけではありませんが、おそらくここを聞き分けれる方は少ないと思います。僕も分かりません(笑)。
ただし、子機側へのケーブル接続でのロスが大幅に軽減されることで2つのスピーカーがより均一化され、明瞭な定位感、奥行きを含めた空間表現力が向上します。
そのことで最も良い影響を受けるのはセンターポジションの出音、つまりリスニングポジションでの出音なのです。
繋いでみました。
なんかいきなりちょっと豪華です(笑)。
標準付属のケーブルは赤黒で色分けされていましたが、HIBINO 104-Y3用ケーブルには色分けがありません。先ほどご紹介した「JBL PROFESSIONAL CERTIFIED」の文字が片側に印刷されていますのでこれを目印に接続しましょう。赤/黒の双方へ繋がるケーブルが合っていればOKです。
明確に向上するサウンド
今回はロック、クラシック、ジャズ、エレクトロ系など様々なジャンルを試聴してみました。
どのジャンルでも明確に効果が感じられましたが、特にアタック感、高音域がかなり変わります。
例えばシンバルの刻みのきらびやかさや強弱。
例えば弦楽器の重奏感やタッチの繊細さ。
例えばボーカルの息遣い。
例えば定位の向上による音全体の立体感。
これらには聴き返してハッとなるような気づきがあります。それくらい変わります。
ケーブル恐るべし。。。。
ここで気がつきます。
「あ、そうか!」
「構造的に親機側に音の影響はないはず。仮にいい影響があったとしても片方のスピーカーだけじゃね?」
そうなんです、むしろだからこそなんです。
パワーアンプ+パッシブスピーカー2本の独立型だと、パワーアンプからそれぞれのスピーカーにそれぞれケーブルで接続されます。仮にケーブルの品質がイマイチでも(逆にめちゃくちゃ良くても)、左右のスピーカーの条件は同じです。ケーブルが由来となる左右差は極めて起こりにくいことになります。
ところが、
JBL 104シリーズのようなパワーアンプ内蔵スピーカー+パッシブスピーカーの構造の場合、実はこのケーブルによる左右のバランス問題は構造上抱えている、あえてきつく言えば”弱点”だったのです。
もともとの弱点だった部分をピンポイントに向上させるアップグレード。だから効果が大きいんですね。
ヒビノよ、なかなかやるやないか、の画。
HIBINO 104-Y3用ケーブル 購入ページ
JBL PROFESSIONAL 104スピーカー本体とのセット販売もございます。
その他のオーディオスピーカー用ケーブル
オーディオ用、モニター用のスピーカーケーブルには他にも様々なラインナップがございます。
chuya-onlineではスピーカーの台数、セッティングポジションに応じてアレンジできる切り売りでの販売を行っているケーブルもございますのでいくつかご紹介します。
切り売りケーブルは1メートル単位の測り売りです。
ご希望の長さを数量に置き換えてご注文ください。
例)
数量1でご注文の場合…1Mのケーブルを1本でのお渡し
数量3でご注文の場合…3Mのケーブルを1本でのお渡し
日本を代表するオーディオケーブルブランドOYAIDE(オヤイデ電気)のEXPLORERシリーズスピーカーケーブル。外径: 3.5mmの2芯構成で取り回しにも優れており、ホームシアターなどの設置にも便利です。3種類の線径が異なる素線を幾何学的に撚り合わせ、導体の緻密化を図る特許技術「3E撚り」採用。
同じくOyaide EXPLRERシリーズのスピーカーケーブル。外径: 3.7mmの2芯構成。量感溢れるリッチな再現性はピュアオーディオにも最適。絶縁体には電気特性とフレキシビリティを両立したフレックスポリエチレンを採用。床面からの振動伝播を抑制するために床面との接触を最小限にするジオメトリックデザインをシリーズ共通で採用しています。
導体抵抗「0.63Ω/100m」を実現したOYAIDE ケーブルの中核となる、ACROSSシリーズのスピーカーケーブル。外径:9.2mmの2芯構造で取り回しには多少の難がありますが存在感、みずみずしさ、ピュアオーディオに求められる要素を高い次元で実現したオーディオ用スピーカーケーブルです。
こちらも日本を代表するオーディオ機器ブランド、AUDIO-TECHNICA(オーディオテクニカ)のスピーカーケーブル。
OFC(Oxygen-Free Copper/高純度無酸素銅)導体とPE絶縁体を採用し、取り回しの良さと音質の高さを兼ね備えたトップセラーモデル。1Mあたりの単価が660円(2021年5月時点)と比較的お手頃な価格も嬉しいですね。