Fender Mustang Micro の全アンプモデルを徹底チェック!!

フェンダームスタングマイクロ 全アンプ音集
アンプサウンドを全部弾きます!!

いつでもどこでも手軽に練習できるコンパクトなヘッドフォン・アンプ、Fenderの「Mustang Micro」。2021年の初夏に登場して以来、世界的な品薄につき、なかなか入手しづらい状況が続いています

基本的な紹介は前回の記事をご確認いただくとして、今回、Mustang Microに搭載されている全12種のアンプ・モデルのサウンドを、全て動画で紹介しちゃいます!

では井戸沼さん、前回に引き続きよろしくお願いいたします!

意外と知られていない、そのサウンド

井戸沼尚也です!
ここからは私がお伝えします!!

発売以来、大人気となっているMustang Microだが、ヘッドフォン・アンプという性質上、そのサウンドをしっかりと紹介しているコンテンツは意外と少ない。

サウンドがわからないため、購入を迷っている人もいるだろう。何せお目にかかる機会が少ないがゆえ実感を得られない。

そこで「Discover」編集チームは、Mustang Microの全アンプサウンドを記事化(動画化)することを決定! 動画収録を終えると、意外な事実(?)が判明した。

伝統のクリーンはもちろん、ハイゲインまでイケる!!

そもそもFenderのアンプといえば、キラリとしつつ、深みのあるクリーン・トーンが伝統となっている。

しかし、Mustang Microは現代のギアらしく、モダン・ハイゲインの歪みもまたいいのだ! 動画では、クリーンなアンプ・モデルから始まって、どんどんゲインが深いアンプ・モデルへと移っているので、その辺りを意識してチェックしてほしい。

全12アンプモデルの紹介

① ’65 TWIN+Comp


1965年製のTWINを元に、コンプレッサーをうっすらかけたクリーン・トーンが持ち味!

② ’65 Deluxe

人気の高い1965年製のDelixeを元にしている。ごく軽いクランチ気味の歪みと、張りのあるサウンドが心地よい!

③ ’57 Twin

60年代のモデルよりは歪む、50年代後半のTwinを元にしたモデル。バリッとしたクランチは、コードワークに最適だ!

④ ’60s British

アメリカ製のフェンダー・アンプに影響を受け、60年代に登場したイギリス製のアンプを元にしたと思われるモデル。ジャキッとした軽いクランチが楽しめる。

⑤ ’65 Deluxe+Greenbox

人気の’65 Deluxeに、グリーンの歪みエフェクター(TS系)をかけた音を模していると思われる。ややミドルが持ち上がり、程よいコンプ感がたまらない!

⑥ ’70s British

60年代のBritishよりも、歪みが増えてトレブリーになった70年代のアンプを元にしたと思われるモデル。’60s Britishよりゴリッとした感じが増しているのがわかるだろうか?

⑦ ’90s American

90年代に入ると、アメリカ製の歪みの深いアンプが現れる。このアンプ・モデルは、その当時のアンプを元にしていると思われる。明るく、弾けるような深めのクランチ。

⑧ BassBreaker15

2010年代にフェンダーがリリースした、ハイゲインまでカバーする名機BassBreaker15を元にしたアンプ・モデル。オーバードライブの領域を超えて、ディストーションの深さまで歪

⑨ FBE-100

現代のハイゲイン・アンプをリスペクトしたと思われる、かなり深く歪むアンプ・モデル。ブリッジ・ミュートの音も心地よい、十分な

⑩ Metal 2000

恐らく、モダンな英国製アンプにインスパイアされたものと推測されるアンプ・モデル。ここまでのアンプ・モデルの中で最もローが出ている(歪みも深い)。

⑪ Uber

重く激しい音で知られる某アンプを意識したと思われる、全モデル中で最も歪み、最もヘヴィなアンプ・モデル。これで歪みが足りないという人はいないだろう。

⑫ Studio Preamp

ここまで、アンプ・モデルの番号が進むほど歪みが深くなっていたが、最後のアンプ・モデルはレコーディング・スタジオのプリアンプを模したもので、全く歪まない。クリアなアルペジオなどに合いそうなサウンドだ。

動画で、実際のサウンドをチェック!

ここまで簡単にアンプ・モデルの説明をしてきたが、いよいよそのサウンドを動画でチェックしてみよう。

動画で使用しているエフェクトは、Mustang Microに内蔵されたホール・リバーブのみ。ギターに直接プラグインし、Mustang Micro のUSB タイプC端子からPCにダイレクトで信号を送った音を収録している。

それでは、全12モデルのサウンドを楽しんでほしい!

実力は価格以上!お値段以上!

いかがだっただろうか? 前半はクリーン〜クランチだが、かなりハイゲインまでカバーしているので驚いた人も多いだろう。これだけ多彩なアンプサウンドを有し、エフェクトも多数搭載している。まだ半分以上の爪を隠している状態。価格からは想像できないサウンドを持ったヘッドフォン・アンプだ。

個人的には、9の「FBE-100」の気持ちの良い歪み、5の’「65 Deluxe+Greenbox」のコンプレッションの効いた歪みが心地よく、動画でも「おかわり」してしまった(笑)。

皆も、ぜひ自分のフェイバリット・アンプ・モデルを見つけて、日々の練習に活用してほしい!!

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(執筆&撮影:井戸沼尚也 編集&動画編集:赤坂太一