おうちでベース、どう練習する? スタイル別アイテムをピックアップ!
自宅でも「良い音」で練習したい!
ステイホームが当たり前になって、ギターやベースなどにふれるのはほぼ自宅、というライフスタイルとなっています。かといってお部屋で大きなアンプを鳴らすことは難しいですよね。となるとミニアンプやアンプシミュレータなどの便利アイテムが気になるところ。
今回は「自宅でいい音でベースを弾きたい!」を叶えるために、どんな機材があるのかを紹介していきます! ご自身の環境によってベストな機材を探り当ててみてくださいね!
基本はミニアンプ。だけど近所迷惑の可能性も……。
基本に立ち返るスタイル
ベースからシールドケーブルを介してアンプに繋ぐ。これがいちばんシンプルなスタイルだと思います。
ただ、日本の住宅事情から自由に大きな音で鳴らすことは難しく、ご近所トラブルの元でもあります。
特にベースは低い周波数が響きやすく、お隣さんに不快感を与えてしまうケースもあります。
程よい音量、納得できる音質、となるとスタジオやライブハウスなど大音量で性能を発揮するハイパワーアンプとはまた違った性能が要求され、いわゆるプラクティス用として開発されたモデルを選びたいところ。
出力でいえば、数W〜10W程度でも十分です。卓上サイズのものも売られていますのでチェックしてみてください。
ベースの低音はとても気持ちの良いものですが、くれぐれも周囲に配慮して練習に励みましょうね。
オススメ! ベース用ミニアンプ
自宅練習に使える比較的コンパクトなベースアンプを6機種ピックアップしました。
VOX Pathfinder Bass 10
BLACKSTAR FLY 3 BASS
VOX VX50-BA
Fender Rumble LT25
Ampeg RB-108
PJB NANOBASS X4
アンプシミュレータ内蔵プリアンプペダル
気軽にヘッドフォンを挿せるペダルが続々登場
スピーカーで音を鳴らせないという人にはアンプシミュレータがオススメです。
ベース用でいえばペダル型プリアンプにヘッドフォン端子が搭載され、IR機能などを利用できるモデルもあります。これなら好みのトーンに調整したサウンドをモニタリングできますよね。
さらに外部入力端子(AUX端子など)も装備しているモデルなら、リズムマシンを接続してトレーニングも可能です。ペダル自体にオーディオインターフェイス機能を有しているモデルも多数登場しており、PCと接続すればレコーディング時にIR機能を活かすことも可能です。
ヘッドフォン端子付きプリアンプをピックアップ!
様々なブランドからヘッドホン端子付きで自宅練習にも使えるおすすめのプリアンプペダルを6機種チョイス!
Markbass Mark Vintage Pre
Darkglass ADAM
EBS MICRO BASS 3
GALLIEN-KRUEGER BPLEX
NUX MLD Bass Preamp + DI
TRACE ELLIOT Transit B
ベースプリアンプ参考記事
シミュレータサウンドにはフラットなモニターヘッドフォンがオススメ
沼への第一歩かも……
先ほどのアンプシミュレータに接続するヘッドフォン、特にエレキベースのサウンドを正確に捉えるためには、ちょっと良い「モニターヘッドフォン」をオススメします。
スマートフォンに付属してくるイヤフォンでも音は聴けますが、レコーディングなどで使用するレベルのものがあれば重宝します。
これも奥の深い世界で、ハマると抜け出せない「沼」ですのでご注意を……。
ヘッドフォン参考記事
オススメ! フラットな音質のヘッドフォンを探す
お求めやすい価格帯のエントリーモデルからプロも愛用する本格的モデルまで6機種をピックアップ!
SD GAZER SDG-H5000
実売価格5000円以下というお求めやすいモデル。初めてのヘッドフォンにもオススメです。
AKG K240 STUDIO-Y3
気軽にAKGサウンドを体感できる入門機ながらセミオープン型で周囲の音も聞こえるスタイル。
PHIL JONES BASS H850
高級オーディオからベースアンプメーカーとして名を馳せるフィルジョーンズ製ヘッドフォン。
YAMAHA HPH-200
オリジナルの40mm大口径ドライバーを採用した楽器の音色に最適化されたヘッドフォンです。
AKG K371-BT-Y3
周波数特性が5Hz〜40kHzとワイドレンジかつ、Bluetooth対応による無線接続も可能なモデルです。
SONY MDR-M1ST
ハイレゾ音源にも対応したスタジオ用のモニターヘッドフォン。本格的なレコーディングにも対応。
アンプとヘッドフォンが合体?
ここまで紹介してきたアイテムたちを合体&リーズナブルさせたシンプルなものもあります。
こちらのVOXの「VGH-BASS」には、AUX端子採用によって外部音源とのミックスや、コンプレッサーも搭載し、ベースに最適化されています。ヘッドフォンのプラグを直接ベースのジャックに挿し込むだけでアンプサウンドが楽しめます。
VOX VGH-BASS amPhones BASS
- コントロール:
Gain
Tone
Volume
Effect(ノブ)
Standby(スイッチ) - 接続端子:
インプットプラグ(6.3mm ステレオフォーンプラグ)
AUX IN 端子(3.5mm ステレオミニフォーンジャック) - 電源:単四乾電池x2
- 電池寿命:
約8時間(マンガン乾電池)
約20時間(アルカリ乾電池)
秘技・ホーンにアゴのせ骨伝導サウンド
手元にベースしか無い!
アンプもペダルも使えない! ってことはそうそう無いと思いますが、なんとなくベース1本をかかえて生音で弾く場面もありますよね。これはこれでキチンとネックが鳴っているか、弦のコンディションはどうか、とベースの状態を細かくチェックできるメリットもあります。
さらに「音を出すまでのセッティングがめんどくさい」「ケーブルをつなぐのがめんどくさい」という北斗の拳に登場するゲイラみたいなベーシストは、抱えたベースに顔をくっつけてみて下さい。
「ちょっとなにいってるかわからない」と言わず、ストラップピンのあるホーンの部分に顎を乗せてみて下さい。そしてそのまま弾く。どうですか? けっこう良い音が頭蓋骨を駆け巡りませんか?
コレ、意外とタッチの雑さとか、ダイナミクスの付け方など、粗(アラ)がとてもわかるので、効果的な練習法だと思うのです。ミュートしなければいけない場合の、音をしっかり止める練習にもなりますよ。ぜひ試してみて下さい。
環境に合った練習方法で快適なベースライフを!
今回は、自宅で思いつく練習方法を考えてみました。
お部屋など自宅の環境も人それぞれですよね。防音のスタジオをお持ちの方もごくごく少数でしょう。
しかし、環境にあわせて良いサウンドを出力してくれる機材は多く存在しています。
練習効率を高める意味でも、自宅の環境をグレードアップしてみてはいかがでしょうか?
次回は、スピーカーシミュレータ付きのペダルプリアンプの使用方法レポートなんかを紹介していければ良いなと思っていますので、そちらもお楽しみに〜!
(編集&撮影 赤坂太一)