重版出来! エフェクターブック 50号はオーバードライブ特集 アンケートTOP5モデルをチェック!

EFFECTOR BOOK Vol.50

シンコーミュージック出版の人気シリーズ THE EFFECTOR BOOKが50号に到達しました!おめでとうございます!!

記念すべき50号はエフェクターの王道、オーバードライブ特集!大好評で、すでに重版も決まったようです。今回はそんなTHE EFFECTOR BOOK Vol.50で発表されたアンケートで上位TOP5となったいわば殿堂入りオーバードライブをご紹介します。

THE EFFECTOR BOOK Vol.50

楽器系ムック本では異例となる50号到達を果たしたTHE EFFECTOR BOOKシリーズ。

最新となる50号は誰もが知りたい、エフェクターの王道オーバードライブの特集です。

超定番、最新モデルから歴代の名機まで幅広く網羅したまさに保存版の1冊です。

タメシビキでお馴染みの山口和也さん、ELLEGARDEN / Nothing’s Carved In Stoneなどで活躍する国内屈指のプロギタリスト生形真一など豪華なゲストをお迎えした豊富な記事をぜひチェックしてみてください。

THE EFFECTOR BOOK Vol.50表紙の画像
THE EFFECTOR BOOK Vol.50

さらに楽器情報サイト、デジマートにもTHE EFFECTOR BOOK Vol.50との連動企画が特設ページとして上がっていますので合わせて見ればよりお楽しみいただけます。

デジマートのTHE EFFECTOR BOOK Vol.50連動企画「今後の大ブレイクを予感させるオーバードライブ最前線〜現行“オーバードライブ”試奏分析」はこちらからどうぞ。

また、過去のTHE EFFECTOR BOOK(バックナンバー)も在庫限りではございますが、販売しております。THE EFFECTOR BOOKのバックナンバーこちらからチェックしてみてください。

アンケート第5位 Ibanez TS808 Overdrive Pro

先行してSNSで行われた「最強のオーヴァードライブ選手権」で第5位を獲得したは Ibanez TS808。BOSSと双璧をなす、日本メーカー発の名機。ミッドレンジに張りのあるトーンで単体のオーバードライブとしてはもちろん、クランチ気味のアンプや他の歪み系エフェクターとして組み合わせてブースター的に使用するギタリストも多数。アンケートでも約50%の方がブースター的な使用を目的としていました。

1982年に一度生産が終了したものの、その後多くのギタリストに愛用されたことから90年代以降に人気が爆発。一時はヴィンテージ市場での価格も高騰しました。2004年にDCジャックの仕様、基盤、パーツなど可能な限りオリジナルを踏襲した形で復刻し、以降定番オーバードライブの一翼を担っています。

SRV、エリック・ジョンソン、ジョン・フルシアンテなどなど使用ギタリストは数知れず。

「TS系」という言葉が一般的になるほど、一つの流派の始祖となったエフェクターです。

IBANEZ TS808 Tube Screamerの画像
Ibanez TS808 Tube Screamer

アンケート第4位 BOSS OD-3 Over Drive

第4位は BOSS OD-3

名機 OD-1以降脈々と続く「BOSSらしさ」は残しながらも、いわゆるレンジの狭さがない、ハイエンドもローエンドも伸びやかに鳴る、オープンなサウンドが当時はちょっと斬新でした。

当時っていつだろ?と思ったら1997年!!なんかBOSSの中では比較的新しいモデルな気がしたんですが、23年も前だった(笑)

歪みの幅も比較的広く、アンケートでもメインの歪みとして使用している方が6割強いらっしゃったようですね。

特筆すべきはトランジスタアンプで使っているとの回答が4割弱。TOP5エフェクターの中では最高値です。守備範囲の広さも魅力です。

個人的にはローミッドの粘り、押し出しが非常に秀逸だと感じます。刻んだ時の「ゴンゴンッ」という感じがそこまで爆音じゃなくても出しやすく、心地いいロックサウンドという感じです。

BOSS OD-3 Over Driveの画像
BOSS OD-3 Over Drive

アンケート第3位 VEMURAM Jan Ray

第3位はVEMURAM Jan Ray

2012年と比較的新しいブランド、価格帯もオーバードライブとしては高価格帯に位置するにもかかわらず、すでに10000台を超える製造数。アンケートの3位も特筆すべきポジションだと思います。

トランスペアレント系と呼ばれる「ギターやアンプのニュアンスをスポイルしない」、「ピュアなトーン」を信条とするエフェクター群の総大将的存在でしょうか。

アンケートではメインの歪みとして使っている方が7割以上。寄せられる信頼感がハンパないです。

各つまみの効き幅はそこまで広くないですが、音楽的に美味しいところ、ギタリストにとって欲しいところをきちんとカバーしたセンスの良いサウンドメイクだと感じます。

ピッキングのニュアンスやギターの弾き方で音色が変わってく様を大切にしたい、そんなギタリストに支持を集めている新たな名機です。

VEMURAM Jan Ray オーバードライブ

アンケート第2位 BOSS BD-2 Blues Driver

え?これ1位じゃないの?というのが率直な感想です。BOSS BD-2 Blues Driverが第2位。

1995年の登場当時、Blues Driverブルースドライバー、ブルースですよ、しつこいけど(笑)、

初めて音を出した感想は「めちゃいいけど、どこがブルースなんやろ?」でした。それくらい歪みのカバーエリアは広く、もちろんブルースっぽいクランチなトーンも得意なんですが、オーバードライブ、ディストーションエリアまで幅広くカバーするレンジ幅にブルースという音楽性を限定するような名称をつけたBOSSの意図が今ひとつ掴みきれませんでした。

しかし、そこから大ヒット。しばらく販売してあるお客様との会話で気がつきました。「ギターのボリュームとかピッキングの強弱への反応がすごくいいんだよね、これ」と….

あ、そういうことか、出音じゃなくて弾き心地こそがブルースなのかと…. スタイルじゃない、パッションなんだと….

BOSSさんすいません、僕は浅はかでした。お客様ありがとうございます。おかげさまで、あの時の楽器屋のバイトの長髪の兄ちゃんは今もこの業界におります。

懐かしくてちょっと熱いものがこみ上げてきました、先に進みましょう。

BOSSコンパクト中ではやや高音域の抜けに特徴を持ったトーンです。また、おそらく(あくまで私感ですが)このBD-2から出力段のレベル設定がやや高くなったように感じます。当時多くなり始めていた他のエフェクターやアンプのブースターとしての使用を前提とした時によりハマりやすいよう設計されたんではないかと(私感です)。トーンの特徴と合わせて少し高域のパンチを足したい時のブースターとしても秀逸です(これは私感ではなくファクトだと思います)。

発売から四半世紀。世界で最も売れて、今も最も売れ続けているエフェクターの一つで、今後もそれは続くでしょう。

BOSS BD-2 Blues Driverの画像
BOSS BD-2 Blues Driver

第1位 BOSS SD-1 Super Over Drive

あー。こっちか!! と同じことを思っていただけた方も多いかと思います。

映えある第1位は、そうです。BOSS SD-1 Super Over Driveです。

名機OD-1の正統後継者としてTone回路を追加する形で1981年!!に発売された超ロングセラーモデル。40年ですよ、40年。もはや楽器業界のレジェンドです。レガシーです。ちなみに僕が最初に買ったエフェクターもこのSD-1でした(BOSS愛)。

アンケートではブースター的に使用されている方がちょうど5割。そうなんです、これこそがSD-1の魅力なんです。最新機種と比べればややレンジが狭まる感じはあるんですが、これが暴れる感じをグッと圧縮し、一歩前へグッと押し出した感じのトーンに仕上げてくれます。MARSHALL+OD-1というのがそもそもBOSS OD系の評価を確立したサウンドだったんですが、Fender系アンプにも合います。むしろワイドレンジなFenderアンプをソロトーンでグッと(何回使うんだ)存在感をプラス。たまらないです。

キーワードは「グッと」。

さらに、数年前の価格改定により、ぐっとお求めやすくなりました。

あえて乱暴に言います。黙って買え、買えば分かるさ。

スーパーオーバードライブ、第1位おめでとう(なんかタメ口になってしまうBOSS愛)

しかし、Top5に3機種ランクインのBOSS。わかってた。わかってたさ。がしかし、さすが。俺たちのBOSS

BOSS SD-1 Super Over Driveの画像
BOSS SD-1 Super Over Drive

chuyaのおすすめも掲載されてます

The effector book vol.50エフェクター紹介

THE EFFECTOR BOOK Vol.50 には楽器店スタッフがお勧めする1台というコーナーがありまして、そこにちっちゃくchuya-onlineも掲載されてます。

そこで、ご紹介してるのがVOX COPPERHEAD DRIVE VE-CD(BOSS愛どこいった?)

Nutube真空管を搭載したオーバードライブです。ブリティッシュ・スタック・アンプ系のエッジ感/バイト感溢れるサウンドとピッキング・レスポンスによるクリーン〜クランチ〜オーヴァードライヴの間を行き来するような生々しいサウンドが魅力です。

“PRE”モードでアンプのリターンに繋ぐと、より真空管アンプライクなサウンドになり、EQの効き方のような挙動までアンプのニュアンスを非常によく再現しています。

VOX COPPERHEAD DRIVE VE-CDの画像
VOX COPPERHEAD DRIVE VE-CD