カポの基本・カポの使い方をおさらいしよう&ミニカタログ2021年版
カポタストの使い方
・カポでプレイが変わる!
”カポ(カポタスト)”といえば、アコースティックギター(もちろんエレキギターでもウクレレでも)の指板に挟まれているバーのようなもの。「カポってなあに?」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、カポタストの使い方、カポタストの付け方などについて、ご説明していきます!
「弾き語りで原曲のキーだと歌いづらい」、「なんだかよくわからないけどカッコいいから使ってみたい」などなど、便利に使える場面の多いアイテムですので、当記事を読んで「カポとはなんぞや?」をクリアしましょう!
・そもそもカポとは? どんなタイプがあるの?

市場には、数多くのカポが存在しており、弾く場面によってベストなカポが変わります。
カポは指板のフレットとフレットの間に挟み込むバーのような形状をしており、装着すると”F”のコードを押さえたときの”セーハ(1本指で同フレットの全ての弦を押さえる)”の状態になります。カポを装着した箇所が0フレットとなり、フレットが進んだ分、開放弦の音階が上がります。2フレットに装着すれば1音上げ状態、というわけですね。
それではカポの付け方、カポの使い方を簡単に見ていきましょう。まず2フレット(1フレットと2フレットの間)にカポを装着してみます。
・カポを2フレットに装着してみたところ

カポが2フレットに装着された状態でローコードの”E”のかたちで押さえれば、G♭となるわけです。これは、人さし指をセーハのかたちで押さえなければならないG♭が3本指で済む(Eの押さえ方)ということです。
・カポありのG♭はローコードのEと同じ押さえ方

カポには「クリップタイプ」や「ネジ式」といったいくつかの種類があります。最後に製品カタログを掲載しますので、参考にしてみてくださいね。材質も金属製や樹脂製、また布製と種類も多く、材質の違いによる音質の変化もあります。
また、タイプによって付け方が若干違います。
カポの付け方が簡単なのは、例えばクリップ式やバネ式と呼ばれるバネの力で挟み込むだけのタイプ。Kyserなどが代表的です。脱着が簡単なので曲間での脱着、ポジションの移動が多い方に愛用者が多いカポタストです。
押さえる力の強さで若干ピッチ感が変わるので細かなニュアンスにこだわるギタリストには力の加減を微妙に調整できるねじ式のカポタストの愛用者が多いです。Planet Waves by D’AddarioのNS CAPOシリーズなどが代表的な機種となります。
圧倒的ロングセラーとなった、 SHUBBカポはねじ式とクリップ式のいいとこ取り?が画期的だったのかもしれません。
また、精密なギアを内部に採用し、微妙な押圧調整とスムースな脱着を両立させたG7th Performanceシリーズなど近年は高機能なカポも登場し、ギタリストの選択肢を豊富にしてくれています。
といってもどのカポタストも基本的な役割や機能は同じです。
カポの付け方は、フレット間の真ん中あたりを意識して、できるだけ各弦に均一に力が加わるように、ビリつきがないポジションに取りけるようにしましょう。
・押さえ方で響きや演奏性がかわる。
では「じっさいどんな時につかうの?」ということですが、主にキーを上下させたい場合だと思います。そしてキーは同じでも押さえ方を簡単にできます。あと、ちょっと応用レベルですが曲の途中で転調したい場合にも使います。
また、開放弦には独特なオープンな響きがありますので、音やバランスを追求してカポを使用する場合もあります。
・じっさいに装着するとポジションはどうなる?
それではカポの使い方、カポを装着すると押さえ方はどうなるか、簡単な例を挙げてみます。まずは、カポを装着しないでF→C(Ex1)というコード進行があったとします。
そう、Fです。
多くのギター初心者の心を折り、あまたのギターを押入れに眠らせてきた、ギター道最初の大ボス。
弾けないなら弾かなきゃいいんです。
F(Ex1)→

C(Ex1)→

↓カポを3フレットに装着すると押さえ方がカンタンに!↓
D(Ex2)→

A(Ex2)→

3フレットにカポを装着すると、曲のキーはそのままで押さえ方を簡単にできます。F-C(Ex.1)だと、フォームが”セーハ”のかたちから入りますが、カポを装着することによって3本指のフォームで済みます。
カポを装着しない状態から、3フレット分すすんだ箇所にカポを装着することによって、開放弦すべての音程が上がることになり、フォームは「D」ですが実際に押さえている場所は3フレット進んだ場所ですので、D→D♯→E→Fとなります。慣れるまでは戸惑ってしまうかもしれませんが、弦のチューニングは変えないかわりに「開放弦の場所を変える」と意識すると整理しやすいかもしれません。
「難しいことは後回し、出来る形で簡単に弾いて、気がついたらなんか弾けた」
これ、ギター練習の鉄則だと思います。
・売れ筋! 定番カポカタログ
G7th Performance 3 ART Capo
【高機能ギア式】G7thの「Performance 3 ART Capo」は、「Adaptive Radius Technology(ART)」によって、指板の曲面に合わせ全ての弦を最適な圧力で押さえることが可能となった画期的なカポです。
MORRIS CA1400 シルバー イーグルカポ
【クリップタイプ/バネ式】MORRISのCA1400は、バネ式によってしっかりと固定できる安心感の高いカポです。素早く着脱できるのもポイント。12弦ギターのような圧力が必要なモデルにもオススメです。指板幅50mmまで対応。
G7th G7TH the Nashville capo SILVER
【クリップタイプ/バネ式】あいみょんの使用モデルとしても知られ、コードストロークを多用するギタリストにもオススメ。素材にアルミ合金とシリコンを採用し高級感のあるモデルとなっています。
Kyser KG6B QUICK-CHANGE CAPO Black
【クリップタイプ/バネ式】柔らかめなバネ圧で脱着が少ない力で行えるモデルです。Blackのほか多彩なカラーバリエーションモデルが存在しておりギターとコーディネートする楽しみもあります。
・さいごに
カポはシンプルな使用方法ながら、用途はギタリストの数だけ存在します。
初心者にとってはコードフォームが簡単に押さえられ、弾き語りで歌いやすくしたい場合はキーを変えることもできて、ひとつ持っておくと便利なアイテムです。「ギターを始めたばかりでコードを押さえるのが苦手」、「弾き語りのキーが合わなくて歌いづらい」と感じているギタリストは、購入を検討してみてくださいね!
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