Pioneer DJ製ヘッドフォン「HDJ-CX」をプロDJが現場でチェック!!
DJの仕事道具として欠かせない”ヘッドフォン”。Pioneer DJから新たに登場した「HDJ-CX」を、プロの現場でチェックしてもらい、その魅力について語ってもらいました。長時間の使用でも疲労の少ない軽量設計をはじめオススメポイントが詰まったヘッドフォンに仕上がっているようです。
ヘッドフォンはDJにとって最重要アイテムである
──── 今回は「HDJ-CX」をしばらく使っていただいた印象を聞かせてください。そもそも、どんな場面でヘッドフォンを使用しますか?
「会場でDJをしている時は常に使用していますね。自宅で音源を作る時にモニタースピーカーと併用するかたちでも使います。かなりヘッドフォンを使う頻度は高いですね」。
──── たしかに会場だとモニタースピーカーを使うわけにはいきませんもんね。「HDJ-CX」はどれくらいの期間、使ってみましたか?
「ちょうど1ヶ月くらい使わせていただきました。これまで使用してきたヘッドフォンがかなり使い込んでいた状態で、そろそろ次のをどうしようかというタイミングでした。なので現場でもバリバリ使っています」。
Pioneer DJ HDJ-CX
DJモニタリングにおけるストレスを極限まで軽減し、現代のダンスミュージック演奏表現の可能性を最大限に引き出すことを目指した、プロフェッショナルDJ向けヘッドホン。
「HDJ-CX」を使用してみた感想 〜軽量頑丈&技アリのディティール
────「HDJ-CX」にどんな印象を持たれましたか?
「まずとても軽いです。
これは僕らにはかなり重要なポイントで、現場だと着けたり外したりを繰り返すんですよね。外す時は首にかけた状態になります。これは疲労感が全然違いますね。重いと着け外しの動作や首への負担が蓄積していきますから。
あとシンプルなデザインも自分好みです。人によって好みはあると思うんですがカッコいいです。
軽量なことから、少しずらしたポジションで掛け続けても、ジャマにならなずにプレイし続けることができるのもお気に入りポイントです。
音質的なところでいうと、音源のキックとスネアが聴き取りやすいです」。
HDJ-CXが軽量なワケ 〜ミルスペック
「HDJ-CX」の軽さについて語られていましたが、ヘッドバンドにステンレス材が採用され、物理的な軽さだけでなく長時間の使用でも快適な装着感を実現しています。その証明として、アメリカ国防総省が制定したMIL規格(MIL-STD-810H) の基準をクリアする性能を有しています。軽量・快適・耐久性の3拍子揃ったヘッドフォンでもあります。
────おおむね満足されていますね!
「はい。ディティールというか機能的にもプロ仕様だなと感じるところがいくつかあります。
まずケーブルのプラグをヘッドフォン自体に挿す箇所にロックがあるのが良いですね。現場で引っかかって抜けてしまうケースってけっこうあると思います。
そして変換用のフォーンプラグを外した時に便利なプラグアダプターホルダーが良いですね! これDJあるあるだと思うんですがけっこう現場で無くしがちなんですよ。ちゃんとした置き場に困るというか。
そして地味にうれしいポイントとして替えのイヤーパッドがついてくることですね。表皮が傷んできた時にすでに替えがあるっていうのは、とてもDJのことを考えてくれているなと感じます」。
- ケーブルロック機構
- プラグアダプターホルダー
- 替えイヤーパッド1組が付属
────なんだか良いポイントばかりですが、ここちょっと気になるなって箇所はありますか?
「折りたたみスタイルじゃないからかもしれませんが、ポーチなどのケースがないことですかね。他のヘッドフォンはイヤーパッドの根本から折れてコンパクトに収納できるモデルがあって、カッコいいケースに収納して持ち歩く、的なものが多いんですけど、HDJ-CXはそのまま持ち歩くスタイルなんですよね。ちょっと惜しいな、と」。
プロの現場で快適に使用できるヘッドフォン
────プロの現場で使われることを想定した仕様になっていることがわかりました。他のDJ仲間にも勧められるヘッドフォンということですかね?
「はい。じつはすでにこのモデルを買った知り合いがいるんですよ。ちょうど新しいヘッドフォンを探しているDJさんにHDJ-CXを見せたら、後日『私も買いました!』って。
音質から、細かい使い勝手などトータルでDJを生業としている人であれば、満足度高くガッツリ使い込めるヘッドフォンだと思いますね。現場対応モデルって感じです」。
まとめ〜疲労感少なくモニタリングし続けられる相棒的存在感
──── 「HDJ-CX」の評価を聞いてきましたが、“現場で使える優秀なヘッドフォン”という印象を持ちました。ちなみに普通にリスニングとしても使えそうですよね?
「そうですね。この軽さは驚異的なので、ふつうに音楽を聴く用途としても疲れにくいと思いますよ。現場でもまわりが賑やかな状態でモニタリングしなければいけない環境でアタックが聴きやすい音質ですし、もうこれで良いんじゃないかって思います。
小技も効いていますし、実際に手にとって感じてみて欲しいですね」。
──── なるほど、ありがとうございました!!
おわりに
DJ kidさんに使用感をお伝えいただきました。基本的な音質の良さはもちろん、肌見放さず使うアイテムとして頼もしい相棒であることがインタビュー内容からも伝わってきたと思います。さらに軽さ、強さ、耐久性、そして小ワザの効いた現場仕様に仕上がった「HDJ-CX」、プロに使っていただきたいヘッドフォンです。
chuya-online.com スタッフによるレビュー記事もありますのでぜひ合わせて御覧ください。
DJモニタリングにおけるストレスを極限まで軽減し、現代のダンスミュージック演奏表現の可能性を最大限に引き出すことを目指した、プロフェッショナルDJ向けヘッドホン。
(取材・構成 赤坂太一)