【メーカーに訊く】レギュラーチューニングにも対応するトラベルギター・Cordoba(コルドバ)「MINI Ⅱ」シリーズがほしい!!
まだまだステイホームが続く中、おうちでギターやベースを弾いていると「うるさい!」とひんしゅくを買う人も。スチール弦の金属音が耳障りとなり気持ちがいいのは本人だけ、というケースも多いようです。
そこで今回、ナイロン弦の小さいトラベルギターにスポットを当てたいと思います。
「スケールが短いとテンションが……」という人にもピッタリなメーカーが存在します。
Cordoba(コルドバ)の「MINI Ⅱ」シリーズについて、取扱代理店のキクタニミュージックさんのご担当者様にお伺いしてきました!
キクタニミュージック株式会社
https://www.kikutani.co.jp/
コルドバページ
https://www.kikutani.co.jp/Cordoba/Cordoba_index.html
より弾き手に心地よいスケールとなった「Ⅱ」
ギターとベースがラインナップされているコルドバのMINI Ⅱシリーズ。ギターとベースともに、580mmというスケールに設定され、通常のギターと同じレギュラーチューニングに対応しているところが最大のポイントです。
これならリビングのオブジェとしてではなく、本格的な演奏にも応えてくれるでしょう。またバリエーション豊富な材構成にも注目したいところ。
上の女性が抱えている写真のギターは「Padauk:パドゥーク」モデルで、スプルーストップに、サイドとバックがパドゥークという組み合わせでとても鮮やかな褐色の表情を見せてくれる1本に仕上がっています。これならリビングに置いておくにも良いのではないでしょうか?
豊富なバリエーションで好みのサウンドを見つけられる
MINI Ⅱシリーズ、いろいろなバリエーションがありますが、このパドゥークモデルから紹介していきましょう。
このパドゥークモデル、サウンドホールまわりのロゼッタに鮮やかなブルーの模様が配されているのが確認できます。これは本物のターコイズ石を砕いてシート状にしたもの。
こちらはサイドとバックがストライプドエボニーの「EB-CE」というプリアンプが搭載されたモデル。黒めの材が好きな方、よりパキッとしたレスポンスが好みの方はこちらが良いかもしれません。
MINI II Padauk
Mini II EB-CE
ギラッとした杢のバージョンを抱えて登場していただいたのは、キクタニミュージック株式会社 営業部長の大森智之さん。
「マホガニー材のモデルは2パターンありまして、こちらはフレイムマホガニーになります。トップだけでなく、サイドとバックもフレイムマホガニーなんです。見た目の良さに加えて、マホガニーの良いところが出た音色に仕上がっていると思います。
先にご紹介いただいたパドゥークとストライプドエボニーのモデルは、トップにスプルースを使用していますが、このフレイムマホガニーとマホガニーのモデルは、トップ・サイド・バック全てが同じ材になっていて、好きな音色や見た目でお選びいただけます。
お家の雰囲気に合わせてチョイスする、なんて選び方も良いかと思います」。
MINI II FMH
MINI II MH
Cordoba(コルドバ)とは?
なるほど、大森さん、そもそもコルドバってどういうメーカーなんですか?
「はい、コルドバは1997年にアメリカで創立されたメーカーで、創立者のTim Miklaucicは、それよりも前からハイエンドのナイロンギター店をオープンさせ営業していました。ホセ・ラミレスなどのマスタールシアーたちと交流していくうちに、手頃かつ高品質なナイロンギターを作るためにコルドバギターズを創立しました。アメリカのメーカーではありますが、スペインのクラシックギターにインスパイアされていることがよくわかります。
今回のMINI Ⅱシリーズは、“Ⅱ”というくらいなので、前からMINIシリーズが存在してはいましたが、スケールを510mmから580mmに伸ばし、細部もバージョンアップしています。
スマートさはそのままに、エレキからの持ち替えにも違和感の少ない弾きごたえのあるシリーズに生まれ変わったといえます。これなら弾いている本人も納得できますし、お部屋のインテリアとしても煙たがられないのではないでしょうか(笑)」。
リビングの風景にマッチしたルックス。ベースもよき!
たしかにこのスケールとボディのシェイプなら、お家のどこにあっても良い感じがしますね。ミュージックバーなどのお店にあってもいい感じがします。
しかし、こう見るとベースも同じスケールなんですね。ちょっと弾かせていただきましょう。
ベースも、上の写真のストライプドエボニーをサイドとバックに採用したモデルと、全てにマホガニーを採用した2種類から選べます。ストライプドエボニーはハッキリとした発音で弾き着心地が良く、マホガニーは低音が柔らかく押し出されるベースらしいサウンド。
どちらも捨てがたい魅力があります! しかもギターとおなじ580mmスケールですが、自然な弾き心地で、ずっと弾いていたくなります。
と、MINI Ⅱシリーズの全貌をご覧いただきましたが、総じて品質の高さ、音の良さがこの価格帯で購入できるのは、かなりオススメできると感じました。初心者向けとしても良いですが、経験者にこそ手にとってほしい、そんな印象を与えてくれたシリーズに感じます。
まだまだ終わりそうにないおこもり需要にピッタリなモデルだと思います。
Mini II Bass EB-E
Mini II Bass MH-E
コルドバにはポップなルックスのモデルも!
最後に大森さんにMINI Ⅱシリーズ以外のモデルも見せていただきました。
大森さん、このポップなギターもコルドバ製なんですか?
「はい。MINIⅡシリーズの取材ということでしたが、こちらも見ていただきたくて。これは『Protege C1 Matiz』というシリーズで、スプルーストップ&マホガニーサイド・バックという仕様に、メイプル指板という組み合わせのモデルです。
より若年層といいますか、はじめてギターにふれる人にもピッタリなシリーズになっています。メイプル指板というのも面白いですよね。サウンドもハッキリしていて弾き心地も良いです。付属してくるケースもカワイイですよね」。
たしかに良くある木目がこれまでのギターのイメージだとすれば、こちらは新しい世代に向けたルックスといわれれば納得がいきますね。最初の一本としてもピッタリなのではないでしょうか。
ということで、キクタニミュージックさんにおじゃましてのコルドバギターをご紹介してきましたが、お好みのモデルは見つかりましたか? コルドバ製品はチューヤオンラインで購入できますので、この冬じっくりとおうちで弾くギターを見つけてみてくださいね!
いろいろ選べるコルドバギターはチューヤオンラインで購入できます!
(執筆&撮影:赤坂太一)