チューヤオンラインスタッフがPioneer DJ製モニタースピーカーをチェック!! 後編

Pioneer DJモニタースピーカー全モデル聴き比べ
後編はチューヤスタッフによるレビュー!

前回のPioneer DJ製モニタースピーカーレビューはプロのDJの方にお願いしました。
後編となる今回は、チューヤオンラインのスタッフによるレビューをお送りします。

Dicover読者にはエレキギターやベースを弾くバンドマンの読者が多いという想定の元、”そちら”方面からの視点でレビューをしてみました!

前編:プロDJによるレビューはこちら

バンドマンたちがPioneer DJ製モニタースピーカーを聴いた感想は?

Pioneer DJモニタースピーカー試聴するDJ KID氏と中原
前編ではDJ KIDさんにご登場いただきました。

今回レビューに参加したチューヤオンラインスタッフは3名。皆いずれもギターかベースをプレイするものとしての視点でレビュー。さて、Pioneer DJ製のモニタースピーカーの印象は……?

Pioneer DJモニタースピーカー試聴会の画像
さあ、レビュー開始!(DJ KIDさん、お疲れさまでした!)

中尾柊一郎の評価

Pioneer DJモニタースピーカーを試聴するchuya-online.comスタッフ 中尾柊一郎

DSPで調節できるVMシリーズの良さが際立つ

「自分は普段バンドでベースを弾いていますが、普段使いのモニタースピーカーとしては一番小さいDM-40BTでも十分ですね! レンジの広さが魅力のVM-70も、環境が許すのであればこれでモニタリングしてみたいと思います。

通常のリスニングであれば、VM-50のちょうどよいパワー感と聴き取りやすさが気に入りました。これなら背面のDSPの調節で、音楽視聴と音楽制作を使い分けられますね。とにかくわかりやすくイコライジングの変化を感じられたので、自分好みの設定を見つけやすいと思います。

またDM-50Dの背面にあるスイッチでDJモードとPRODUCTIONモードが選べるのも、わかりやすく音が変わって、DJの人にはドンとくる低音が良いんでしょうね」。

伊藤辰太郎の評価

Pioneer DJモニタースピーカーを試聴するchuya-online.comスタッフ 伊藤辰太郎

パワフルだけどまとまりのあるモニタリングができる

「こういう仕事柄なのか普段家で音楽を聴くことって少なく、レコーディングスタジオでマスタリング前のミックスを聴く方が多いんですよね。

今回の製品がDJに特化したモデルということで、やはりどのモデルもパワフルで、環境によってモデルを変えていく感じなんでしょうね。今聞いている15畳くらいの部屋だと、VM-50がバランス良い感じがしました。低域も十分ですね。

いわゆるフラットな特性のモニタースピーカーとは違う製品で、高・中・低域それぞれが聴き取りやすい。それが散らばっていなくてまとまって聴ける印象があります」。

中原志朗の評価

Pioneer DJモニタースピーカー試聴風景

便利さのDM、迫力のVM。どちらも解像度の良さが光る。

「今回のレビューだと、リスニング用だとVM-70、音源のモニタリングだとDM-50Dがベストでした。どちらもバランスが良いですね。VM-80になると店舗や小規模なイベントスペースでも使えるくらいの低域再生能力がありますね。

シリーズ共通して、低域の迫力だったり”わかりやすさ”が特徴的だなと感じました。最近だとスマートフォンとBluetoothスピーカーの組み合わせでリスニングするケースも増えているので、それを見越したミックスをチェックするにはDM-40BTの便利さが光りますね。

コンパクトで設置場所を問わない DMシリーズはニアフィールド用として、リッチな音色でリスニングしたい人はVMシリーズという使い分けもできますね。あとDMシリーズはリンクケーブルでも音が変わるので、そういう楽しみ方もオススメします。

DM-50Dにもおそらく近い将来?Bluetooth搭載バージョンが登場するんじゃないかと思うので(ただの個人の予測です)、それも楽しみですね」。

参考記事

モニタースピーカーの楽しみ方

Pioneer DJモニタースピーカーを試聴する中原

中原:

「今回、いくつかのスピーカーを瞬時に切り替えながらチェックするということで、Hosaのオーディオスイッチャー SLW-333を使用しました。

音作り、ミックスやマスタリングなどシチュエーションに合わせていくつかのモニタースピーカーを使い分けられる環境をお持ちであればオーディオスイッチャーはすごく便利ですね。

オーディオスイッチャー Hosa SLW-333

Hosa SLW-333 オーディオスイッチャーの画像
Hosa SLW-333

スピーカースタンド

最後に、これはもう定説になってますがモニタースピーカーにはスピーカースタンドの使用をぜひおすすめします。

Dicon Audio SS-032R スピーカースタンドの画像
Dicon Audio SS-032R

スピーカースタンドの利点として、高さ調整によるリスニングポジションの自由度が上がることはもちろんなんですが、さらにセッティングする場所の自由も得られます。

今回は大きなテーブルにずらっと並べてレビューしました。するとスピーカーの振動によってテーブルも共鳴するんですよね。スマホのスピーカーで音を出してて、テーブルに置いたりすると音量や音質が変化する、あれと同じ原理です。

あれはあれで楽しいんですが、より正確な捉え方が要求されるミックスや音作りの作業においてはできるだけ余分な共鳴を排除してよりピュアなスピーカーの振動を聞き取りたいんですよね。そのほうが定位もきっちり取れますし。スピーカースタンドは余計な振動を抑制し正確なモニタリングができるためのアイテムというわけです。

今回は聴き比べ的な企画だったので音が鳴ってるスピーカーは全てスタンドを使用し、高さや左右の間隔なども可能な限り同じ条件になるように配慮しました。

さらに突き詰めていきたい方はスピーカーインシュレーターなんかも試してみるといいかもしれません。音の沼は深い。果てしなく深いです」。

どれを選ぶかは環境次第

Pioneer DJモニタースピーカーのフルラインナップ!
Pioneer DJモニタースピーカーのフルラインナップ!

さて、2回に渡りPioneer DJのモニタースピーカーをご紹介してきましたが気になったモデルはありますか?

DJ用途としてはもちろん、通常の音楽制作にも使用可能、かつ便利な機能がつまったモデル構成になっているといえるでしょう。

コンパクトなDMシリーズは、フロントにヘッドフォン端子がありカンタンにモニタリングを切り替えられ、フロントバスレフによって壁に寄せて狭いスペースでも音質を確保してくれる構成になっています。

少し大きめのVMシリーズは、どんな音楽ジャンルにも対応するDSPスイッチがあり、いかなる状況においても全域で迫力のあるワイドレンジなサウンドを放出します。入力端子の形状も複数用意され、TRSフォーン端子にも対応。持ち運びをして「ケーブルが無い!」なんてトラブルにも適応する優しい設計のスピーカーだと思います。

2022年の音楽制作が、より一層良い環境で行えるよう、モニタースピーカーの見直しや導入を検討してみてはいかがでしょうか? チューヤオンラインならすべてのモデルを購入できますので、チェックしてみてくださいね!!

いろいろ選べるPioneer DJ製スピーカーはコチラ!

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(編集&撮影 赤坂太一