はじめてのギター弦交換 〜アコースティックギター編

新しい弦を張ろう! 〜ペグに弦を巻きつける〜

ブリッジで固定された弦をヘッド側に引っ張ってきて、ペグ(糸巻き)に巻き付けます。

巻き方にも色々な方法があるのですが、ここでは1番シンプルで初心者が馴染みやすいと思われる方法をご紹介します。

弦をペグに巻きつける前に、まず全てのペグのポスト(柱)に開いた穴をブリッジ方向に向けておくと、この後の作業が行いやすくなるのでお勧めです。

それでは6弦からはじめます。弦をペグポストの穴に通しそのまま引っ張ってください。
 
次に、ペグ1個先を目印にして(この場合は5弦のペグポスト)、目印の位置を6弦の穴のところまで戻します。少し弦がゆるんだ状態になりますね。

これは何をしているのかというと、「ペグに巻く弦の量を決めている」のです。ペグ1個分の弦の長さを余らせて巻くということです。わかりますでしょうか? ぜひ動画も確認してくださいね。

6弦ポストからブリッジまでの弦は、少したわんで、ゆとりのある状態になっていることを確認してください。そうしたら、ペグを回して弦を巻きつけていきます。

6弦のペグは、作業者側から見て「反時計回り」に回していくと、弦を張る方向に巻き付けていくことができます。ほんの少し回したら、そこで軽く折り目をつけてください。折り目の部分がペグポストの穴からずれないように指で押さえながら、ペグを回していきます。

巻いている弦と、余ってブラブラしている弦が交差する時に、1回目は「巻いている弦が上になる」ように巻いていきます(下の写真参照)。

ギター弦を巻く際のコツ
次に交差する時には、「巻いている弦が下になる」ように、巻いていきます
ギター弦を巻く際のコツ
穴から飛び出している弦の上と下で挟む。下にいったらそれ以降は、下に下に

巻いている弦で、余った弦を上下からロックするような形ですね。

そのまま、ある程度のテンションが弦にかかるまでペグを巻いていきます(チューニングはまだしなくてよいので、弦は少し緩い状態にしておいてください)。

ここまで出来たら、余って飛び出ている弦の部分は出来るだけ根元からカットしておきます。

余っている弦をカットしよう
余りが多いと指に刺さって怪我をする可能性もあるのでギリギリで切りましょう

これを6本分、繰り返します。

注意点は、以下の2つ。

① 巻きつける量は、6弦と5弦はペグ1個先が目印。4弦と3弦はペグ1.5個分先が目印。2弦と1弦はペグ2個先が目印(ただし、これはあくまでも目安なので、何度か弦交換をして、自分の好みを見つけてください。ギターの特徴による違いもあります)。

② 6弦〜4弦までと、3弦から1弦までは、ペグの動かし方が反対になるので注意(3弦から1弦は作業者から見て「時計回り」で巻いていく方向になる)。
※ただしヘッドの形状によって、回す方向が変わる場合もあります。心配な場合は、開放弦の音を鳴らしながら、音が高くなっていく方向に回してください(クリップチューナーを付けて、視覚的にも確認すると良いでしょう)。

チューニングをして、ギターを弾こう
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