井戸沼尚也の「ゆるゆるchousa-online」vol.2〜顔弾きと無表情弾きで音に違いは出るのか?
ゲイリー・ムーアに捧げる「江戸川散歩道」でチェック!
機材好きなら存知「元地下実験室 室長」の肩書をもつ男・井戸沼尚也が、Discover上で気になる機材や演奏のアレコレをゆるっと調査するコーナー「ゆるゆるchousa-online」!
第2回目のテーマは「 顔弾きと無表情弾きで音に違いは出るのか?」です。
初回好評につき第2回!
前回の「ワウでどこまで会話を再現できるか」が一部の好き者から「くだらねえ(けど面白い)」と注目されております「ゆるゆるchousa-online」!
第2回となる今回は、ギタリストにとって永遠の謎である“泣きのギター”と“顔弾き”の関係に挑みます。最近はあまり“泣きのギター”って聞かなくなりましたが、クラシック・ロックの世界では王道であります。古くはロイ・ブキャナン「メシアが再び」から、ジェフ・ベック「哀しみの恋人達」、カルロス・サンタナ「哀愁のヨーロッパ」等など、名曲・名演が目白押し!
「ゆるchou」としては、湿度高めの邦題(昔は、洋楽の曲に対して日本独自のタイトルが付けられていたんです!)にも注目したいところですが、それはまた別の話。さて泣きのギターの決定版といえば、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」を外すことはできません。フィギュアスケートの羽生結弦選手が自身の演目に採用したことで、コアなギター・ファン以外にも知られています。
こちら参考動画のゲイリーのプレイもさることながら“顔弾き”が見事なんですよ。感情の高まりを表情に出しながら演奏し、さらにプレイの質を高めています。
もし「パリの散歩道」を無表情で弾いたらどうなるのか? “顔弾き”の方が、やはり良い演奏になるのか? 試してみたいところですが、そのまま弾くと著作権の問題でどこかから怒られるかもしれません。そこで私がそれ風の曲(というか、フレーズ)を用意しました。題して「江戸川散歩道」! どうだっ!?
……。タイトルの時点で、もうダメだ感が漂っておりますが、ここで負けずに演奏してみたいと思います。それでは、動画をご覧ください! ギターはギブソン・レスポール・クラシックを使用しております。
……。いかがでしたか?
無表情プレイと、“顔弾き”。結果としては、「音に違いは、出る」ということになりました。ここでシビアなギター・ファンからは「弾いているフレーズの間や、ビブラートの大きさが違うじゃねぇか」と突っ込まれそうですが、ハイ、そこなんですよっ!!
“顔弾き”すると、自然とタメが入り、ビブラートもより大きくなるんですね! 理屈はよくわかりませんが。というわけで、感情をこめて弾きたい人は“顔弾き”を、淡々と弾きたい人は無表情で、自然に弾きたい人は顔のことは気にせず自然に弾くのが良さそうです。いやー、いつもながら「ゆるchou」はタメになるなぁ(笑)。
ぜひお友達にも宣伝してくださいね!
今回、使用したのはレスポールでしたが、皆さんも顔泣きギターに挑戦してみましょう!
レスポールタイプのギターをお持ちでない方は、
いろいろ選べるchuya-onlineのレスポール一覧にて!
(※レスポールタイプじゃなくても顔泣きギターは弾けます)
それでは次回の「ゆるゆるchousa-online」をお楽しみに〜!